反転授業とは、一体何なのか?解説と実際に導入している塾の事例を紹介!

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新たな教育の可能性を示したと言われる反転授業。一体それはどのような形態で、どういったメリットが見込めるのかなど詳しく解説していきます。また導入している塾の取り組みについても、具体的に説明していきます。

 

反転授業とは?

まずは「反転授業が何であるか」についてを知るところから始めましょう。これまでの授業であれば、講義は受けに行くものでした。しかし反転授業では、講義を受けることが宿題に変わるのです。講師は生徒が受講する動画を作成します。そしてそれを各々の生徒が家で事前に見て学習してくるという方法です。

「それじゃあ授業中は何をするの?」と疑問に思う人もいるでしょう。授業はディベートや応用問題を解く時間にあてるのです。これまでの授業はインプットをする時間でしたが、反転授業では多くのアウトプットができる授業形態のため、生徒の自主性などを高める効果が見込めると言われております。

学習意欲を上げる効果が期待できる

反転授業がなぜ意欲の向上につながるのかについて説明していきます。家で学習してきたことが、教室ですぐにアウトプットできて、それが認められることにより生徒は喜びを得ます。「やらされている」と感じている勉強は総じて辛いものになりがち。しかし「自分がやりたくてやっている」と実感できる勉強は知的好奇心を刺激され、楽しいものになるでしょう。

つまり従来であれば、どうしても生徒が受け身にならざるを得なかった授業形態が、反転授業の導入によって大きく変わりつつあるのです。「家で学んだことを、どのように伝えようか?」と考えるだけでワクワクできますし、それを繰り返していくことによって、大きく成長することができることでしょう。

意欲が高まるのと同時に「自らで思考する力」の獲得が期待できる、それも反転授業が提供できるメリットなのです。

10年後には、主流になってくるという話も(2017年2月時点)

これから反転授業はどのように広まっていくのでしょうか?東京大学の大学院に勤務する山内教授は「反転授業が10年後には主流となるであろう」と予測しています。

これまでに反転授業の普及がそれほど行われなかった理由のひとつに「時間の足りなさ」を挙げています。学校で勉強できる時間というのは、カリキュラムが組まれたことでみっちりと埋まっています。それを解消するためには、「家にいる時間を有効活用するしかない」というわけです。

限定された授業時間の中で応用的な活動を入れようとすると、どうしても基礎的な知識を得ることが難しくなります。「知識を得ることと考えられる能力の獲得のどちらが重要か?」というのは、教育現場でもよく議論されるテーマです。

知識がない状態で高い次元の思考能力を獲得することは不可能です。また応用することができない知識を獲得しても仕方ありません。解決方法は先ほどお伝えした様に、家庭にいる際の時間を使用するしかないのです。

塾では、どのように活用されている?

さらに理解を深めていくために、現在、反転授業を取り入れているの導入事例を紹介していきます。

反転授業導入事例『さくら塾』

さくら塾ではICT(情報通信技術)を用いながら、反転授業を行っております。対象は公立の高校を受験する中学3年生です。

ICTを使用することで、個別の指導を反転化させることに成功しました。これまでの授業形態を捨て去るのではなく、そこに反転授業をバランスよく組み込むことで、各々の授業がこれまでに抱えていた欠点の解消ができるようになったのです。

これまでであれば授業中に導入や解説にあてる時間を設けていましたが、家庭で動画を見ておいてもらうことにより、そこへ割いていた時間を授業外へ取り出すことができるようになりました。その結果、これまでよりも生徒のニーズに合わせた指導ができるようになります。

今までの個別指導でもかなり細かく指導していくことができていましたが、反転授業の導入によってよりきめ細かい対応が可能になったのです。

それでは具体的にどのような流れで、授業を進めているかについて見ていきましょう。まず生徒は家庭で3問ほどの例題解説映像を見ながら学習します。そのあとに確認問題を動画用ノートに書きながら解いていきます。理解できていない課題が見つかれば、その都度ノートへ記入しておきます。

講師はそれを見るだけで、どこについて掘り下げながら説明すればいいのかが一目瞭然となるため、時間短縮につながります。ノートは動画用と授業の2種類を分けて使用します。

授業では生徒の理解度をまず確認して、そのあとに確認テストを実施します。生徒はノートを見ながらテストに臨みます。帰宅後は授業の解き直しをして、次回に習う単元の予習をします。ここまでが1セットとなっており、これを何度も繰り返していくことによって、学力を向上させていきます。なお例題解説と個別指導は1週目に、授業の復習や次に習う単元の予習は2週目に行います。

反転授業導入事例『馬渕教室』

続いて馬渕教室が行っている反転授業について、見てまいりましょう。まず予習映像を使ってのプレ学習を行います。映像に出てくるのは馬渕に在籍するトップ講師です。具体的で分かりやすさに溢れ、無駄のない授業映像を提供することで、知識を定着させます。トップ講師の授業が動画の教材となり、家庭で見られるようになるというのは、これまでになかった発想でした。

動画の時間が長くなりすぎると、どうしても集中力が途絶えがちになるため、10分ほどの凝縮された内容となっております。授業動画で分かりづらい点が見つかれば、巻き戻して再度確認していきます。

繰り返し見ることで、自分の課題が浮き彫りになったり、現時点で自身が抱えている弱点も明らかにすることができます。

次に教室へ赴いての授業を受けることで、見つかった課題の解消に努めます。家で学習してきたことの発展や応用を授業中に行うのです。最後は家庭での復習です。授業で理解しづらかったことがもしあれば、帰宅してからそこを重点的に学ぶ直すことによって解決させます。ここまでの流れが1セットとなっています。

反転授業は、学校よりも塾に向いた教育方法

今の日本では反転授業を導入している学校を探すのが困難です。近畿大学付属高校にある反転授業研究会や、富谷町立東向陽台小学校などが、実施してはいるものの、広まっているとは言い難いのが現状です。

一方、はこれから「反転授業を積極的に取り入れていくところが増えていくだろう」と予測されております。生徒の心を惹きつける授業ができる講師の存在は確かに重要です。

しかしネックとなるのは、その講師が担当することのできる授業は限られていること。しかし授業を収録した動画を配信すれば、コマの数に関係なくたくさんの生徒に同じ質のものを提供できるようになるのです。

撮影機材、編集機材がかなり安価になり、専門的な知識がなくても映像を作れるようになったため、授業内容をカメラに収めて積極的に配信していく塾は、増加していくことでしょう。テクノロジーの進歩は、授業の形態さえも、大きく変える力を持っているのです。

「もっと良い授業の形はないのだろうか?」と常にアンテナを張り巡らせている人は、必ずや反転授業に興味を抱いて実践に移すと思われます。

まとめ

反転授業はどういった内容なのか、そして今後どのように普及しているのかについて解説してきました。どの業界も「顧客のニーズをいかに逸早く掴みとることができるか?」が重要です。確実に成績アップが望める授業形態は、瞬く間に普及していくことでしょう。早ければ数年後の段階で、反転授業が塾業界では主流となっている可能性は十分あると言えそうです。斬新なラーニングの出現は、今後、台風の目になるかもしれません。

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